Park Live Report:どんぐりず

「Park Live Report : どんぐりず」告知ビジュアル

【ライブレポート/ライター 五十嵐康太】

「Park Live」再始動の記念すべき初回、会場はクリスマスのイルミネーションに照らされる銀座の足下、今年9月末に一時閉園した「Ginza Sony Park」の地下空間です。ソニービル創業時に営業していた本格フレンチレストランの車寄せスペースだった会場には、50年以上前の姿のまま残っているパリのプロムナードを再現した石の舗道が並んでおり、天井は配管が剥き出しで、どこか退廃的な長方形の空間を形成。そこに並ぶカメラや照明など豊富な機材の数々に、どんぐりずによる「Park Live」への期待が膨らみます。

そして21時からYouTubeでライブ配信がスタート。「Just do like that」のビートが流れ、チョモの歌声が響きます。森はライブならではのアレンジがかかったフロウで洗練されたラップを披露。視聴者をロックします。

”どんぐりず”チョモ
“どんぐりず”によるPark Live風景1
“どんぐりず”によるPark Live風景2

続く2曲目は、南米を中心に世界でバイラルヒットを飛ばしている「NO WAY」。明滅を繰り返す照明に照らされる二人は、石畳の上で飛び跳ねるよう踊りバイブスを上昇。3曲目のナンバー「E-jan」でも勢いのあるグルーヴ感を演出。グリッチなどライブ配信ならではのエフェクトが視聴者を更なる没頭に誘い、どんぐりずと空間の独特なケミストリーを魅せてくれます。

”どんぐりず”チョモ
”どんぐりず”によるPark Live風景3
“どんぐりず”によるPark Live風景4

次のチューン「ジレンマ」では80年代のハウスミュージックを彷彿とさせる音と歌声を響かせ、「nadja」「Woo」と続け、どんぐりずらしいジャンルに縛られない音楽性をエモーショナルに発揮。7曲目「8 hole」では一転、落ち着いたビートと森の浮遊感あるラップが落ち着いた空間を作り出します。続く「ベイベ」でファンクに盛り上げると、「メリークリスマス、遊ぼうぜ」と最後の10曲目「マインド魂」へ。配信のチャット欄がライブの終わりを惜しむコメントで溢れる中、およそ30分のお祭りは幕を下ろしました。

”どんぐりず”ラッパー森
”どんぐりず”ラッパー森
“どんぐりず”によるPark Live風景5

変化の最中にある工事現場で行われた「Park Live」は今後も開催される予定。この場でしか生まれないユニークな音楽が2022年も彩ってくれそうです。

“どんぐりず”によるPark Live風景6
インタビューに答える“どんぐりず”ラッパー森(左)、チョモ(右)

ライブ直後のどんぐりずにインタビューを敢行。
今回のライブの感想や2022年の展望を伺いました。

Ginza Sony Parkの工事現場でポーズをとる“どんぐりず”ラッパー森(左)、チョモ(右)

普段とは違う環境でのライブはいかがでしたか?

森)楽しかったっす。盛り上がった。

チョモ)事前に現場の写真を見せて貰っていてもっとボロボロな感じかと思ったんですけど、すごい綺麗な感じだしカメラや機材も一杯あったし(笑)良かったです。

以前からPark Liveに興味を持っていたとのことですが、その理由をお聞かせください。

森)campanellaさんとかが出てて、最近知り合ったバンドのgatoもやってたりして映像を観ていました。

今回のライブで普段と違う感じで意識された点を教えてください。

チョモ)いつものライブの感じでやったっすね。

それで映像を確認したら、思ったよりもカッコ良かった(笑)リハの時点で上がって、

森)で、いつも通り適当にやったっす(笑)。

全曲シームレスになっていて、グルーヴが積み重なるようなライブでした。

チョモ)配信ライブでお客さんからレスポンスもないから、観てる側も喋るよりも曲いっぱいやった方が楽しいかなって思って。

森)詰め込みスタイルっすね。

今日も披露された「NO WAY」が南米を中心にバイラルヒットを記録しています。どのように受け止めていますか?

2人)ラッキーっす(笑)。

以前インタビューで、まずフロウを作ってリリックを合わせるスタイルで作曲をしていると明言していました。その辺は前から変わらずですか?

森)そうですね。ただ最近はフロウとリリックが一緒に出てくることも多くて、それはBIMさん、鎮さん、NAGAN SERVERさんとか、色んな先輩方からバイブスを教わって。

チョモ)フリースタイルとは何かっていうのをね。

また2021年は4部作のEPシリーズ『4EP』の『4EP1』と『4EP2』をリリースされましたが、『4EP3』の制作状況はいかがですか?

チョモ)EP作ると共に、いわゆる…先に進んでしまって、最初に言い出した事とは全く違う自分達になっている感じとかはあるっすね。

森)自分たちの首を絞めてる感はあるよね。やべえ、変なテーマ決めちゃったみたいな(笑)。

以前インタビュー動画でアフリカの自然音や世界の波の音のCDを紹介していましたが、今後の制作で活かされる予定はありますか?

チョモ)今のところ使う予定はないけど、今の質問で逆に入れてみようかなって気持ちになりました。

森)ふはは、感謝。

2022年は1月と2月に自主企画「COME ON」の開催を控えていますが、今の段階で来年に向けてやってみたい事などありますか?

チョモ)客観的に言えるやつがない(笑)。

ワンマンっすね…。ワンマンのアフターパーティーで2時間DJやりたい。

森)アフターパーティーやりたい!俺らアフターパーティー重視なんで。オープンマイクで!

チョモ)オープンマイク、オープンDJで(笑)。

ワンマンの開催、楽しみです。では最後に「Park Live」視聴者へメッセージをお願いします。

森)踊ったす。

チョモ)それはメッセージにはなってないよ(笑)

森)これ見て良かったって思ってくれたら、ライブはやばいよ。

森)生はもっとやばいよ。

プロフィール

”どんぐりず”ラッパー森(左)、チョモ(右)

どんぐりず

ラッパー森、トラックメイカー・プロデューサーのチョモからなる二人組ユニット。音源、映像、アートワークに至るまでセルフプロデュースを一貫。ウィットにあふれるグルーヴとディープなサウンドで中毒者を続出させている。

どんぐりず Official HP:

https://dongurizu.com/

どんぐりず Official YouTube Channel:

https://www.youtube.com/channel/UCRusZRTsF7EqCcHGJ_Cgrpw

ライブ本番の様子はGinza Sony Park公式YouTubeチャンネルのアーカイブからご覧いただけます。

2021年12月25日(土)Park Live 実施概要

日時:

2021年12月25日(土) 21:00~⁠

配信:

YouTube(Ginza Sony Park公式チャンネル)https://youtu.be/nJqS2M-XfSM

出演者:

どんぐりず⁠