(2016年6月プロジェクト発表時のコンセプトブックより)
今年、2016年は、ソニーにとって一つの節目となる年です。
ソニーの前身である東京通信工業株式会社が設立されたのは、終戦直後の1946年。 今年は、創立70周年に当たります。そして、ソニーグループのショールームであるソニービルが開館50周年を迎える年でもあります。この記念の年に、ソニービルをこれまでよりもより魅力のある“ソニーの新しい情報発信基地”として生まれ変わらせることを決断しました。
ソニービルが完成した1966年は、まさに高度成長の真っただ中。東京の一等地である銀座、その更に中心である数寄屋橋交差点の角に、企業のショールームという目的で地上8階、地下4階のビルをオープンしたことは、50年前の日本では大変画期的なことでした。銀座のジャンクションに存在するユニークな建物として、そして銀座を象徴する建物のひとつとして、ソニービルは、その後50年間にわたり、日本のみならず世界中から数多くのお客様をお招きしてまいりました。青春時代の銀座での待ち合わせはいつもソニービル前でしたとおっしゃるご年配のお客様。毎年夏に開催される「ソニーアクアリウム」のイベントを楽しみにしてくださっているご家族の皆さま。そして、新商品が出ると必ずソニービルに来て、いち早く商品を体験される大のソニーファンのお客様。ソニービルはひとつですが、思い出は来館されるお客様の数だけ存在しています。多くの皆さまに愛されているソニービルは、ソニーにとりまして、これから先も日本が生んだブランドであるソニーを世界に向けて発信するための拠点であり続けるという位置づけに、変わりはありません。