ソニービル記念品ルーバー チャリティ販売

(2016年11月12日 Ginza Sony Park Project TALK SESSION #09 より)

ソニービルが完成した1966年は、まさに高度成長の真っただ中。東京の一等地である銀座、その更に中心である数寄屋橋交差点の一角に、企業のショールームという目的で地上8階、地下4階のビルをオープンしたことは、50年前の日本では大変画期的なことでした。銀座のジャンクションに存在するユニークな建物として、そして銀座を象徴する建物のひとつとして、ソニービルは、その後50年間にわたり、日本のみならず世界中から数多くのお客様をお迎えしてまいりました。

半世紀という時間を経て、ソニービルをこれまでよりもより魅力のある”ソニーの新しい情報発信基地”として生まれ変わらせることを決断し、ソニー創業70周年に加えソニービルの開業からも50年目にあたる2016年から、7年掛かりでソニービルをリニューアルする「銀座ソニーパークプロジェクト」をスタートさせました。

プロジェクトの実施に伴い、2017年3月31日をもって現在のソニービルの営業を一旦終了し、解体が始まります。

ソニービルがこの地からなくなってしまっても、50年の歴史に対する愛着や感謝を形にして残すためには、どんなことができるだろうか、ずっと考えてきました。

そして、この数寄屋橋交差点の一角で、都市のビルとしての景観を演出し、ソニービルの外壁の象徴となっているルーバーを記念としてチャリティ販売させていただくことにしました。

ソニーファンやソニービルファンの方々、ソニービルを訪れたみなさんに、ソニービルの一部を思い出と共に持っていただけたらと思います。

こちらの収益はセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとソニーが共同で立ち上げたファンド「 子供のための災害時緊急復興ファンド」に寄付します。

ソニー株式会社 代表執行役社長 兼 CEO (当時)

平井 一夫

ソニービルの特徴

ソニービルは、ショールームとして1966年4月に銀座・数寄屋橋交差点の一角に誕生しました。

建物の設計には、建築家の芦原義信氏によって「花びら構造」という、ユニークな建築様式が採用され、フロアの高さを90cmずつずらすことで、1階から7階までを連続した1つの空間にしています。この90cmずつずれている空間を外からも見えるように、エッフェル塔を想起させるような断面のデザインをもつルーバーが考案され、ユニークな照明効果をもたらしてきました。

また、晴海通り側の外壁には2,300個のブラウン管テレビが埋め込まれ、自由に画像を作ることができ、銀座の街を彩ってきました。これらは当時の最先端の設備の数々でした。

50年の歴史に対する愛着や感謝を込めて

ソニービル記念品ルーバー

銀座の街を彩ったソニービルのルーバー(※)を外壁から外し、50年の歴史に対する愛着を込めて、ひとつひとつ手作業で裁断、 加工し、記念品としました。

本品には、ソニービルのロゴと、ソニービルが誕生した1966年と解体される2017年の年号「Sony Building 1966-2017」と刻印しています。

  • 本ルーバーは1966年開業当時と同じデザインで、1992年の改修時に新たに設置されたものです。
  • 写真と実際の商品では多少異なることがあります。また、実際に屋外に設置されていたものですので、傷や汚れがある場合もございます。