「Tuning for Sanctuaries」Live & Talk
解説
Sony Park Miniで開催したプログラム「Tuning for Sanctuaries」で6回行われた Live & Talkのダイジェストムービー。
野に咲く青い草花が画面いっぱいに映っているタイトル画像。
画面上の文字
Group+Alternative Machine
2023.5.2-30
TUNING FOR SANCTUARIES
Sony Park Mini
解説
パーカッションとエフェクトのかかった電子音の演奏が流れ始めると同時に、Sony Park Miniで行われているライブの様子にゆっくりと切り替わる。
画面上の文字
Tuning for Sanctuaries Live & Talk Volume 1
Yuya Haryu + Tomo Ando | 2023.5.7 SUN 6-7pm
解説
黒い長袖のシャツを着た男性(波立裕矢氏。以下、波立氏)が白い長テーブルの前に立ち、右手でキーボードを弾きながら左手でノートパソコンを操作している。テーブルの上のキーボードとパソコンとエフェクターはコードで繋がれている。
その奥の壁際で、グレーの長袖シャツを着て眼鏡をかけた男性(安藤巴氏。以下、安藤氏)が椅子に座り、リズムに乗って左手でコンガを叩きながら、右手に持ったタンバリンを鳴らしている。
安藤氏の周りにはほかにもトライアングル、ウィンドチャイム、ウッドブロック、カリンバなどの楽器類からビン、缶、植木鉢まで、様々な音を出す道具が置かれている。部屋の奥にはスピーカーが設置され、右隅には撮影カメラが置かれている。波立氏の後ろの壁には大型ディスプレイがかかっており、冒頭の青い草花の画像が映し出されている。
体でリズムを取りながらノートパソコンの画面を見る波立氏の顔、キーボードを弾く右手、コンガとタンバリンを演奏している安藤氏の姿が次々と映り、最後にまた二人がリズムに乗って演奏している姿が映る。
演奏の音がBGMのように小さくなり、Sony Park Mini内でのトーク会の様子に切り替わる。
画面左上の文字
Q. あなたの思う 音に関するサンクチュアリはどのようなものですか?
解説
波立氏がキーボードとパソコンの前に座って話している。
その向かいには水色の長袖シャツを着たホストの男性(井上岳氏。以下、井上氏)が座り、手に持ったスマートフォンでメモを取りながら話を聞いている。
奥には安藤氏が、様々な打楽器に囲まれて座っている。壁際には観客たちが座って話を聞いている。後ろの大型ディスプレイには青い草花が映っている。
波立裕矢の声
どちらかというと 自分は演奏会とかは
完全に日常的なものから遮断されたものだと思っていて
その音楽が巻き起こっている瞬間とかが
ちょっと保守的な意見かもわからないですけど
音のための場所みたいになっているのかな
というのは思いますかね
解説
打楽器に囲まれて座る安藤氏が話しだす。
安藤巴の声
人がいないところとかですかね
そこで鳴っている音で
そこの場が完結しているというのは もしかしたら
解説
次のライブの様子に切り替わり、電子的な激しいサウンドが流れてくる。
画面上の文字
Tuning for Sanctuaries Live & Talk Volume 2
Tomohito Wakui | 2023.5.20 SAT 6-7pm
解説
照明が落とされたSony Park Mini。
迷彩柄の長袖シャツを着て薄色のサングラスをかけ、短髪の毛先を金色にした男性(涌井智仁氏。以下、涌井氏)が、白い長テーブルの上のDTMの機材を複雑に操作して演奏している。
背後の壁の大型ディスプレイには、激しい電子サウンドを視覚化したような色鮮やかで電子的な映像が目まぐるしく映っている。長テーブルの両脇には観葉植物が置かれ、左側には撮影カメラが設置されている。
DTM機材を操作する手元がアップになると、機材につながれたキーボードを右手の指、こぶし、手首などを駆使して叩くように弾きながら、左手で目まぐるしくツマミを操作している。
演奏の音がBGMのように小さくなり、トーク会の様子に切り替わる。
画面左上の文字
Q. あなたの思う 音に関するサンクチュアリはどのようなものですか?
解説
明るくなった室内で、機材の前に座った涌井氏が右手を顎に当てて話している。背後の大型ディスプレイの映像は消え、画面が暗くなっている。テーブルの横にはホストの井上氏が、正面には観客たちが椅子に座って話を聞いている。
涌井智仁の声
人間が作ったものだったら多分神とかを感じるんだけど
自然とかでありふれたドローンとか反復に対しては
あんまり人間って想像力働かないというか
カエルとかに働くわけ
カエルとかにも働くし 風とかに働くんだけど
それをドローンとして聴取すると
人間は意外とそんなにぶっ飛んだ発想が出ないというか
解説
次のライブの様子に切り替わり、落ち着いたアコースティックギターの演奏に人工的なボーカルがミックスされたようなサウンドが流れてくる。
画面上の文字
Tuning for Sanctuaries Live & Talk Volume 3
Itsuki Doi | 2023.5.21 SUN 2-3pm
解説
照明が落とされたSony Park Mini。白い長袖シャツを着た少し長めの髪の男性(土井樹氏。以下、土井氏)が、白い長テーブルの上の2台のモジュラ—シンセサイザーを両手で操作している。
背後の壁の大型ディスプレイには真っ青な海と空、その真ん中に人工的な四角いグラフィックが浮かぶ映像がゆったりと流れている。長テーブルの両脇には観葉植物が置かれ、左側には撮影カメラが設置されている。
土井氏の手元がアップになると、モジュラ—シンセサイザーには無数のケーブルが挿し込まれており、土井氏が両手で繊細に操作している。背後の大型ディスプレイは海の中の映像へと移り変わってゆく。
演奏の音がBGMのように小さくなり、トーク会の様子に切り替わる。
画面左上の文字
Q. あなたの思う 音に関するサンクチュアリはどのようなものですか?
解説
シンセサイザーが置かれた長テーブルの右側に土井氏が座り、左側に座るホストの井上氏と向かいに座る観客に向かって、ジェスチャーを交えて少し笑いながら話している。背後の大型ディスプレイには、パソコンのデスクトップ画面の山々の写真が映し出されている。
土井樹の声
頭の中ですかね
頭の中の音が一番良いと思っていて ぼくは
クラシックのリスナーが最終的に楽譜にたどり着いて
レコードだと音がヨレたりするので
これは真の音楽じゃないとか言って
楽譜こそが最も音が良いんだとかという
かなり極端な人がいたりするんですけど
頭の中の音っていつも良い音やなって
思ったりはしますね
解説
次のライブの様子に切り替わり、低いノイズのような音、コンコンという打楽器音、吐息のような音などが重なり合い、ループして流れてくる。
画面の文字
Tuning for Sanctuaries Live & Talk Volume 4
Ryotaro Miyasaka | 2023.5.26 FRI 2-3pm
解説
照明が落とされたSony Park Mini。白い長テーブルや観葉植物が部屋の奥に寄せられ、中央に空いたスペースでは、ベージュのTシャツを着てカーキのパンツをはいた短髪の男性(宮坂遼太郎氏。以下、宮坂氏)が壁面の大型ディスプレイに向かって立ったまま、手と足を使って楽器を演奏している。
手に持った赤いジャムブロックをマレットでコンコン、コンコン、と叩きながら、右足で床に置いた鈴やシンバルを鳴らしている。奥のテーブルには何本ものコードで繋がれたキーボードと電子機材が置かれ、コードは床に置かれたエフェクターなどの電子機材と繋がっている。大型ディスプレイには、黒い画面の上の方に心電図のような細い白い線がゆっくりと流れ、中央にはバーコードのようないくつもの白い縦線が音とともに目まぐるしく動いている。壁際には観客が座っている。
演奏の音がBGMのように小さくなり、トーク会の様子に切り替わる。
画面左上の文字
Q. あなたの思う 音に関するサンクチュアリはどのようなものですか?
解説
明るくなった室内で、機材が置かれた長テーブルの右側に宮坂氏が座り、時折笑いながらジェスチャーを交えて話している。左側には井上氏と土井氏が座り、壁際には観客が座って話を聞いている。
宮坂遼太郎の声
自然音のあるところというのは
それが良い音かどうか 感じるかどうかというのとは
またちょっと違うレベルで
単純にもう絶対勝てないみたいな
自分のちっぽけな意志とか関係なく
すでにある良いものみたいな
それこそ犯すことのできないサンクチュアリみたいな
意外とどこにでもあるんですけど
解説
次のライブの様子に切り替わり、アコースティックギターを弾きながら歌う女性の声が聞こえてくる。
画面上の文字
Tuning for Sanctuaries Live & Talk Volume 5
Yumea Horiike | 2023.5.27 SAT 6-7pm
解説
Sony Park Miniの中で、白いワンピースを着て白い帽子を目深にかぶったロングヘアの女性・堀池ゆめぁ氏が、裸足でコンクリートの床に座って白いギターを弾きながら歌っている。堀池ゆめぁ氏の前には1台のノートパソコンとわずかな持ち物だけが置かれ、周りを取り囲むように観葉植物が置かれている。
演奏の音がBGMのように小さくなり、トーク会の様子に切り替わる。
画面左上の文字
Q. あなたの思う 音に関するサンクチュアリはどのようなものですか?
解説
帽子を脱いだ堀池ゆめぁ氏が椅子に座って伏し目がちに話している。
堀池ゆめぁ氏の両側には井上氏と土井氏が座り、三人の前には観客が座って聞いている。
堀池ゆめぁの声
自分の空間として 何も聞かないというか
音楽という作られたものじゃなくて
そこらへんの街とか日常にあるものを聞くというので
良いなと思って生活しています
解説
次のライブの様子に切り替わり、ドン・ドン・ドン・ドンと一定の間隔で鳴るドラム音、落ち着いた電子的なサウンド、囁くような歌声が聞こえてくる。
画面上の文字
Tuning for Sanctuaries Live & Talk Volume 6
tamanaramen | 2023.5.28 SUN 2-3pm
解説
照明が落とされたSony Park Mini。大型ディスプレイの前に白い長テーブルが置かれ、その両端に玉名ラーメンの二人が向かい合わせに立っている。
一人は白とベージュのパーカーを着た金髪ボブヘアの女性・ヒカム氏で、左手でテーブルの上の機材を操作しながら右手でマイクを持ち、電子的なサウンドに合わせて囁くように歌っている。もう一人はマーブルカラーのカットソーを着たピンク色のロングヘアの女性・ハナ氏で、テーブルの上の機材を操作しながら音楽に合わせて体を揺らしている。大型ディスプレイには宇宙空間に青い光が明滅しながら流れていくような幻想的な映像が映っている。
演奏の音がBGMのように小さくなり、トーク会の様子に切り替わる。
画面左上の文字
Q. あなたの思う 音に関するサンクチュアリはどのようなものですか?
解説
長テーブルの左側に玉名ラーメンの二人が座り、右側では井上氏と土井氏が話を聞いている。大型ディスプレイには青い画面に水色の泡沫のようなものが目まぐるしく動く映像が映っている。壁際には観客が座っている。ヒカム氏が話しだす。
ヒカムの声
ここじゃないどこかに連れてってくれる音楽かなと思ってます
小説とか読んでいてもそういうことってあると思うんですけど
現実じゃないところに行けるというか
幼い頃の心象風景というか
解説
井上氏と土井氏が「ああ~」と言いながら頷く。
ヒカムの声
でも見たことない場所のような
ぼやけた記憶の場所みたいなところに
解説
画面が切り替わり、西銀座地下駐車場の一角に設置されたSony Park Miniの外観が映る。ガラス張りの外壁越しに見える室内ではライブが行われている。壁際は十数人の立ち見客で埋まっており、観客越しに見える大型ディスプレイには深海をイメージさせるような濃いブルーの映像が映っている。次に画面が黒くなり、ピンという音と共に暗い背景の中心から、色が外に向かって広がる。
♪~ソニーロゴ